どうしても不安で眠れない夜に。頭の中を少し静かにする「グラウンディング呼吸」

布団に入って灯りを消した途端、
昼間は押し込めていた不安や心配ごとが、一気に押し寄せてくる。
「もし明日こうなったらどうしよう」
「さっきのあの発言、失礼じゃなかったかな」
考えたくないのに頭の中が勝手に動き続けて、
まったく眠気がこない夜があります。
そんなとき、わたしがよく使っているのが、
「グラウンディング呼吸」と呼んでいる、簡単なイメージ+呼吸の組み合わせです。
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① 不安で頭がいっぱいのとき、まず「足」に意識を移す
不安なとき、意識はほとんど「頭の中」にあります。
そこで、あえて「足」に意識を移すことから始めます。
やり方はシンプルです。
- ベッドの横に座り、素足か靴下のまま、床に足の裏をぺたっとつける
- 「今、足の裏はどんな感触がする?」と、自分に問いかけてみる
ふわふわした布なのか、ひんやりした床なのか。
感触に意識を向けるだけでも、少しずつ「今ここ」に戻りやすくなります。
② 「息を吐くときに、足元へおろす」イメージ
次に、呼吸とイメージをセットにしていきます。
- 鼻からゆっくり息を吸う(4秒くらい)
- 一瞬だけ息を止める(2秒くらい)
- 口からゆっくり吐く(6〜8秒くらい)
このときにイメージするのは、
「吐く息と一緒に、頭の中のモヤモヤが足元へおりていく」
という感覚です。
- 1回目:頭のあたりから、胸のあたりへ
- 2回目:胸のあたりから、お腹のあたりへ
- 3回目:お腹のあたりから、足の付け根、そして足先へ
何度か繰り返していくうちに、
不安そのものが消えなくても、
「とりあえず今は、体とつながっている感覚」が戻ってきやすくなります。
③ 地面の下に「安心できる大地」があるイメージを持つ
スピリチュアルの世界では、グラウンディングとは
「大地とつながること」と表現されます。
わたしはこれを、
- 足の裏から、地面の奥深くまで根っこが伸びていく
- その根っこが、安心できる大きな大地とつながっている
というイメージとして使っています。
もちろん、これはあくまでイメージです。
それでも、
「自分は今、浮いているわけではなく、大地に支えられている」
とイメージできるだけで、不安の揺れが少しおさまることがあります。
④ どうしても不安が消えないときの“置き場所”を決めておく
グラウンディング呼吸をしても、
不安が完全に消えるわけではありません。
それでも、
- 「今すぐ解決できないこと」
- 「夜中に考えても答えの出ないこと」
については、
頭の中でぐるぐる回すよりも、
「一旦、どこかに預ける」イメージを持つようにしています。
例えば、
- 枕元のノートに書いておく(「明日の朝、この件について考える」とメモする)
- お気に入りの石やぬいぐるみに、「ちょっと預かっててね」と心の中でお願いする
など、自分なりの「置き場所」を決めておくと、
夜の不安と少し距離を取れることがあります。
おわりに:不安をゼロにしなくてもいい夜の過ごし方
不安を完全に消そうとすると、
「消えない自分」に対して、さらに不安を重ねてしまうことがあります。
だからこそ、
「不安は残っていてもいい。そのうえで、少しだけ頭の中を静かにして眠る」
というスタンスも、悪くないのかもしれません。
このブログ「月夜のこころ眠り」では、
・不安で眠れない夜の乗り切り方
・グラウンディングのアイデア
・心が揺れやすい人のためのセルフケア
なども、これから少しずつ発信していきます。
もし今、不安で眠れない夜を過ごしているなら、
今日のところは、「とりあえず呼吸だけでも整えてみた自分」を、そっと褒めてあげてくださいね。
※本記事は筆者の個人的な体験にもとづいています。強い不安やパニック症状が続く場合は、医療機関や専門家への相談を検討してください。一人で抱え込む必要はありません。

